メイドインアビス50話感想「欲望の揺籃と呪い」+劇場版前編感想

明けました2019。おめでとうございます。
さて、皆さんが2018年最後に読んだマンガはなんですか?
僕は当然コミケ三日目で買った同人誌ですが、その前となると12/30に更新されたメイドインアビスの50話です。
http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/madeinabyss/
読まれた方はどんな気持ちで年を越されたのでしょうか?
無論、素敵な年越しになったことと思いますが、早速50話の感想をやっていきますよ。
あと最後の方に劇場版前編の感想も少しだけ書きました。
正月早々見てまいりましたよ。

こちらの感想も少々ネタバレを含むので、まだ見てない方はご注意を!

願いをかなえる卵

2019010701
いやーもう今回の話のポイントは間違いなくこの遺物、「欲望の揺籃」でしょう。
「水もどき」(by ベラフ)によってほぼ壊滅状態となってしまったガンジャ。
その窮地を救うカギになりそうな遺物がこの「欲望の揺籃」でした。
しかし、この遺物は純粋な願いでないとかなえられません。
雑多で複雑な願いをもつヒトの成体は、むしろ願いが散ってしまって異形となり絶命してしまう。
前回の食料調達部隊はそれを知らずに触れてしまったため、あのように事切れてしまった、というわけでした。
2019010702
そこでヴエコは、ならば幼い子供であればと、イルミューイに「欲望の揺籃」を使うことを提案します。
このピンチをどうにかしたいという気持ちはもちろん。
これ以上イルミューイが苦しむ姿を見たくないという、個人的な想いもあったことでしょう。
そこに神がかりの予言者によるこの言葉が、ヴエコの想いを後押しします。
2019010703
いやー悪い顔だ。
この人にこう言われたら後ろめたさも薄れちゃう。
神がかりの予言者が信じることは必ず当たるからね。
と、いうか、こうなってくるとワズキャンがヴエコを連れてきたこと自体が、すべてはこの瞬間のためだったのでは?という気にもなってくる。
2019010704
「君こそが我々の道しるべさ」
この道しるべっての、当初は星の羅針盤の所有者ってことくらいに考えてましたけど、まさにこの場面までも見越したことだった可能性まであります。
ヴエコなしではイルミューイを奈落の探索に同行させることもありませんでしたし、欲望の揺籃を使うこともなかったでしょうからね。
恐るべし、神がかりの予言者。
この人についてはまた後程。

そうそう、この「欲望の揺籃」って遺物の名前。
成れ果て村「イルぶる」の意味を思い出しませんか?
2019010705

  • 『村』が5割
  • 『揺りかご』が4割
  • 『母』が1割
そう、イルぶるには「揺りかご」という意味が含まれています。
揺籃とは「揺りかご」のことであり、それが転じて物事が発展する初期段階のことを指します。
まさに「全ての始まり」
そしてこうして振り返ってみると、改めて気になるキーワードが『母』
これはここまでの話からイルミューイのことを指している可能性が濃厚です。
イルミューイ自身の、願った姿、欲の形。
2019010706
それにしても、あんな形で「母」となってしまうのは、いかにもアビスの呪いらしいというか・・・
姿形もいよいよファプタに近づいてきていますが、はてさてどうなってしまうのか・・・

ところで「純粋な欲であればその形に至らしめ、そうでなければ異形となり死をもたらす」という欲望の揺籃の効果。
これ、聞き覚えありません?
「人間性の喪失、あるいは死」
深界六層の上昇負荷、そのものじゃないですか。
つまり欲望の揺籃は、触れたものに六層の負荷を疑似的に発現させる遺物といってもいいのかもしれません。
ん、そういえばボンドルドが似たような遺物を使ったこともありましたよね。
えーっと、呪い針(シェイカー)だったな確か。
2019010707
(4巻のカバー下より)

遺物『呪い鋼』を切り出した遺物加工品。等級不明。
『呪い鋼』は触れた質量に合わせて上昇負荷が発現する恐るべき遺物で、ボンドルドにより秘匿されている。

呪い鋼!!
“これ”じゃん!!!
えぇ、「欲望の揺籃」とは六層相当の質量をもった「呪い鋼」の加工品である可能性・・・?!
というかそもそもですけど、呪い鋼あるならボンドルドさんあんな大掛かりなエレベーターがなくても実験できたのでは?とか考えちゃいますけど、たぶん六層分の呪いともなるとそれなりの量が必要そうだし、今回のイルミューイも欲望の揺籃を身体に取り込んじゃってたところを見ると消耗品とするには貴重なものだろうから・・・
うーんぼちぼち妄想の域に入り始めていますが、どうなんだろう・・・

神がかりの予言者の目的

2019010709

いやほんと、ワズキャンって全然活躍らしい活躍がない。

なんて前回の感想で書きましたけど、いよいよワズキャン始まりましたね。
果たしてみんなに“なに”を振る舞ったのかは次回に明かされると思うんでいったん置いといて。

とにかく不気味なのが、この男の目的がいまだにつかめないこと。
一見すると、ガンジャの隊長として隊員たちを救うことを第一に考えているようにも思えます。
ただ、それが彼の人情的な面からきているとはちょっと考えにくい。
いや、もっと言ってしまうと、ワズキャンの人間的な中身がまるでわからないんですわ。
なにせ、意見や感情らしきものがこれまで一切出てきてないんですよ。
その場に合わせた感想を述べることはあっても、彼自身の考えが出てくることがまずない。
2019010710
なにこの全然言っても言わなくてもいいセリフ。
判断が必要な場合も、ベラフに意見を求める場合がほとんどなんですよね。
2019010711
以前の感想でも書いたんですが、同じタイプでもボンドルドはまだ彼自身の目的・考えが分かりやすかった。
呪いを克服する、次の2000年に備える。
目的を達成するために手段を選ばなくなった結果、あれこれの倫理や人間性を超越してしまったわけですが。
その点で、ワズキャンが本当にわからない。
目的も見えなければ、何を考えているのかもわからない。
まるで感情移入ができないんです。
のちの「まだあんなに怖がることできた」というヴエコのセリフが、いよいよ重みを増してきました。
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どこまでやりやがるのかなこの野郎は・・・(すでにクソ外道認定が始まっています)

劇場版の話

はい、50話の感想はここでいったん切り上げまして、劇場版前編の感想に移りたいと思います。
いやーーーよかった!!
テレビ版の総集編ということでしたけど、見事に編集されていてメイドインアビス入門としてこれ以上ないほどのまとまり。
その一方でこれまでのファンにもうれしい、あまりにもうれしい新カットもあり。
自分は初日とその翌日の舞台挨拶回に行ったんですが、二日連続でラストで泣くという・・・
そもそもテレビ版も何度も見てるはずなんだけどな・・・

ここからネタバレ感想です注意!!!!!!

とにもかくにも、冒頭の新録カットですよね。
まず1900年前の話から始まるわけですけど、しれっと無垢な顔していやがりましたねあの野郎。
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実際にあいつは奈落まではたどり着いていないのでサービス演出でしょうけど、まあ身構えちゃいましたよね。
そしてそして、まさかのトーカとライザの会話シーン。
原作でもセリフのないトーカが喋ってる!!!
という感動もありつつ、冒頭にこのシーンが入ることで、終盤のライザとオーゼンの会話シーンがまた映えるんですよ。
この演出で一本の映画としての芯がしっかり通った形になっていて、実に満足度が高い。
ちなみに先述した二日連続で泣いちゃったシーンがまさにここです。

あとは一番こぶしを(心の中で)振り上げたのは、エンディングに流れたUnderground Riverですよ。
この曲本当に大好きで。
TVアニメ「 メイドインアビス 」 オリジナルサウンドトラック
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元々テレビ版でUnderground Riverが流れたシーンは今回カットされ、ちょっとシュン・・・となっていたんですけど、ラストのラストで完璧なタイミングで流れ始めてやったーー!!ですよ
劇場音響でこの曲が聴けるのは最高なんだよ・・・
それ以外にも今回の総集編では全体的に劇伴が見直され、一部新曲もありました(OSTを出してください)
劇伴が良い映画はよい映画。

そして久々に聴くマルルクちゃんの声はやっぱ破壊力がすげえ。
なんなんだあの可愛すぎる青笛は。
リコとレグが修行から帰ってきた後のシーンで「お腹すいてません?何か持ってきます!」っつってほっぺたごと跳ねるところ、これを大スクリーンで見られただけでも劇場版の価値がある。
アニメ版でここを追加した倉田脚本に大きな拍手を。
可愛いが過ぎるぞ!!!!
ただ一方で、今回の劇場版で唯一不満なのが、テレビ版で一番好きだったマルルクちゃんが座るときにスカートがふわっ…てなるシーン。
あそこがカットされていたこと、それだけです。以上。終わり。

そんなこんなで大満足の劇場版前編でした。
全体的に非常によく編集されていて、つなぎ目などの違和感をほとんど感じず、むしろ一本の映画としてよくできているように感じました。
メイドインアビスに最初に触れる作品としても十二分なんじゃないでしょうか。
その一方であの新録カットによるカタルシスはやっぱり原作から追いかけていたからこその部分もあるので、悩ましいところ。

後編も楽しみですね。どんな新カットが追加されることやら。
なにより続編が正式に劇場版として公開されることも発表されました!

年末から年明けにかけてあまりにも供給が多くてうれしい悲鳴。
今年も楽しんでまいりましょう。
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