人間プラモ先生のマンガが全部面白くてすごい

いやーまいった!
杉谷庄吾先生!完敗だ!!!
映画大好きポンポさんというめちゃんこ面白いマンガが突如pixivに現れ、ネット民を騒がしてから1年弱。
その間にポンポさんは流れるように書籍化、さらにはマンガ大賞にもノミネート。
さらにポンポさん以前に公開されていたSF冒険譚、猫村博士の宇宙旅行もこれまたつい先日書籍化。
そんな人間プラモこと杉谷庄吾先生のマンガがめちゃくちゃツボにはまってます。
映画大好きポンポさん (ジーンピクシブシリーズ)
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猫村博士超面白いよね

ポンポさんも好きなんですけど、猫村博士がめちゃめちゃ大好きなんですよ。
未読の方向けにさらっとあらすじを説明すると、若き天才博士が宇宙の真理と宇宙美女との出会いを求めて自作の超テクノロジー宇宙船で無限の彼方へレッツゴーな感じのお話です。
これが本当に面白くて、登場人物全員が愛おしいし、重厚なSF設定をじっくり読み解くのもまた楽しい。
コメディあり、冒険ロマンあり、ハチャメチャなようで実はガッツリ練られたストーリー。
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このヒロインが、そしてこのページが、このセリフが持つ意味がすごい
こういう、ガチガチの設定・世界観でぶん殴りながらロマンでとどめを刺してくる作品にとかく弱いんですよ。
マンガだとアリスと蔵六とかメイドインアビスとか、アニメだと放課後のプレアデスとか。
今作も完全にそのタイプです。
もう猫村博士の面白いところを語り出したらいくらでもいけちゃうんですが。
実は今回メインで語りたいのはまた別の作品です。

この方の作品、傑作ぞろいである

本当に最近偶然知ったんですけど。
杉谷先生、実は上記2作以外にもジャンプSQ.CROWNに読み切りを描かれてたんですね。
しかも2本。
どちらも約70ページの中篇となっています。
掲載されたのはそれぞれ最新号と、その前の号。
SQ.CROWNがなかなか書店で見つからないという方はジャンプBOOKストア!で電子版を購入するのがおすすめ。
ここならもう書店には置いていない前号も買えます。
最新号前の号
※それぞれジャンプBOOKストア!のリンクです。
あ、でもSQ.CROWNは発売中の最新号をもって休刊になっちゃうんで、雑誌見つけた人はぜひ紙で。

ではまず最新号、2018Winterに掲載された熒惑のセイレーンについて。

こちら↓で最初の方が試し読みできます。
http://jumpsq.shueisha.co.jp/sqcrown/2018winter/seiren.html
タイトルの熒惑(「けいこく」と読む)とは、火星の別名。
この言葉は「災い、戦争の前兆」のような意味も持ち、作品の舞台もズバリ舞台は火星と地球の星間戦争。

その戦争で地球軍に所属し、非戦闘員でありながら過酷な状況に追い込まれてしまった少年エリオと、それをサポートするロボットヒナがこの話のメイン登場人物。
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エリオとヒナ
最初はひたすら鬱屈とした様子のエリオが、厳しい状況にありながらヒナとの交流を経てどんどん感情豊かになっていく様が、実にいい。
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そしてポンコツなはずなのに、ピンチの中にあっても絶えない笑顔が魅力のヒナ。
戦争には不似合いな雰囲気のこのロボットが、ストーリーのカギを握ります。
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同じSFでも猫村博士とくらべるとググっと重たい雰囲気でありながら、読後感は実に気持ちいい。
これもまた極上のSFドラマです。

そしてそしてその前号、2017Autumnに掲載された夕暮れのエデンなんですが・・・

なによりこの作品の話がしたかった!
こちらも試し読みがありますよ。
http://jumpsq.shueisha.co.jp/sqcrown/2017autumn/eden.html
今作は打って変わって青春学園モノ。
舞台は主に放課後、漫画家を目指す二人の男の子と、ひょんなことからそれを手伝うことになったSF好きの女の子のお話です。
ってまたSF!
しかも創作者モノってポンポさんの流れじゃん!
そう。この作品。
ここまで出てきた中で一番地味な雰囲気ながら、杉谷先生の持つあらゆる武器が盛り込まれていて、渾身の一作という感じがすごいんですよ。
例えばポンポさんでもみられた、創作への圧倒的熱量を感じるセリフの数々。
特に漫画家になるためにひたすら努力を続けてきた門倉君の言葉はそれはそれはパンチ力抜群。
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創作する者、かくあるべし。
作中誰よりも愚直な彼の言葉は何より重く、他の登場人物たちの心を動かしていきます。
さらにはこのモノローグ。
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作中でこれを書くのってヘタしたら作者自身へのブーメランにもなりかねないわけですけど、そこをしっかり話を盛り上げ、綺麗なオチを用意し、しかもおまけに最初からもう一度読ませたくなる仕掛けまで用意されている。
このぐうの音も出ない説得力。
そして説得力といえば、3人が投稿作の設定を考えるシーンで登場人物がその世界に没入する形の演出が入るんですが、そこで登場するメカ・ロボットの作画もすごい。
というか全体的に可愛いキャラデザに目がいきがちですけど、しれっとメカ造形がすごいんですよこの方。
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脳内CADの鍛え方が違う

いや、だからそれあなた自身のことですよね杉谷先生。
創作の楽しさ、厳しさ、その技術としての尊さを、きちんと説得力を持って描く。
もう自分のあらゆるツボを綺麗に全部押されて無事に昇天です。
本当にありがとうございました。

「熒惑のセイレーン」しかり、「夕暮れのエデン」しかり。
先述したとおりSQ.CROWNが休刊してしまう以上、果たしていつ単行本化されるかわからないので、雑誌なりジャンプBOOKストア!なりで読めるうちにぜひ読んでいただきたい。
しかしここまで中篇、単巻と短めのマンガがメインなので、もう少し長めの作品も読んでみたいところ。
杉谷先生の次回作に本気で特大の期待をしております。

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