過去最大級の度し難さだった前回から割と早いタイミングで38話が更新されました。
レグにどさくさに紛れてセクハラされるナナチは可愛いですね。
レグにどさくさに紛れてセクハラされるナナチは可愛いですね。

決着!そして・・・
ついについに、つらく長かったボンドルドとの戦いが決着…!
失ったものはあまりにも大きかったのですが、結果的にリコ自身の白笛を手に入れるという、皮肉にも大成果を上げることとなりました。
失ったものはあまりにも大きかったのですが、結果的にリコ自身の白笛を手に入れるという、皮肉にも大成果を上げることとなりました。

命を響く石(ユアワース)の研究の過程で生まれたという「カートリッジ」でしたが、本当に命を響く石に成ってしまうとは・・・。
使用者に全てを捧げる確固たる意志が必要とされるとのことでしたが、前話で語られたようにそれだけ「一緒に旅をしたい」というプルシュカの「憧れ」は強かったのでしょう。
つらいけどこれでやっと一緒に探検ができるね・・・。
使用者に全てを捧げる確固たる意志が必要とされるとのことでしたが、前話で語られたようにそれだけ「一緒に旅をしたい」というプルシュカの「憧れ」は強かったのでしょう。
つらいけどこれでやっと一緒に探検ができるね・・・。
結局、黎明卿は何がしたかったのか
さて、ここまでの話でとんでもないインパクトを残していった黎明卿について改めて振り返ろうと思います。
とにかく倫理とか人間性とか、そういったものは完全にぶっ壊れていましたが、彼のスタンスは最後まで全くぶれずにいました。
アビスに夜明けをもたらす
どこまでも非人道的な実験を繰り返していたボンドルドですが、夜明けを見る、そのためだけに全てを捧げているような節がありました。
プルシュカの名前の意味も「夜明けの花」でしたし。
今回の戦いでは大きな痛手を負ったにもかかわらず、結果的に自らを上回った彼らが先へ進むことに喜びを覚えるかのようなセリフ。
プルシュカの名前の意味も「夜明けの花」でしたし。
今回の戦いでは大きな痛手を負ったにもかかわらず、結果的に自らを上回った彼らが先へ進むことに喜びを覚えるかのようなセリフ。

そこには負け惜しみのような感情は一切見えてきません(そもそも人間らしい感情があるのかはさておき)
これだけやられてなお、この態度というのは目的のためなら手段を選ばない究極系と言っていいかもしれません。
これだけやられてなお、この態度というのは目的のためなら手段を選ばない究極系と言っていいかもしれません。
「アビスの夜明け」と「二千年」
ではそもそも黎明卿が目指したアビスの夜明けとは何なのか?
そこを考察するうえでボンドルドが言っていたひとつのセリフが引っ掛かります。
そこを考察するうえでボンドルドが言っていたひとつのセリフが引っ掛かります。

この次の二千年というキーワードが果たして何を意味するのか?
実はこの「二千年」という言葉は、本編以外のところで執拗に語られています。
割と初期に出てきた、二千年前の遺骨であるといわれるお祈りガイコツです。
割と初期に出てきた、二千年前の遺骨であるといわれるお祈りガイコツです。

単行本に収録されていない幕間2および3では、お祈りガイコツは四千年前、さらには六千年前のものまで、なぜかきっちり二千年周期で大量に見つかっているという話がでてきます。
その上さらに、誕生日ちょうどに子供が死ぬというアビス周辺にしか存在しない奇病との関連性もささやかれています。
幕間3でのオーゼンのセリフがとても意味深長です。
幕間3でのオーゼンのセリフがとても意味深長です。


そして何よりも、「お祈り」といえば祈手(アンブラハンズ)ですし、黎明卿の白笛はまさにお祈りガイコツの手そのものをかたどっていました。

はたしてアビスでは二千年毎に何が起こっているのか。
そして黎明卿はいったいどこまでを知っていたのか。
「祝福」を受けたことで「次の二千年へ踏み入るための準備が整った」とは、どういうことだったのか。
そして黎明卿はいったいどこまでを知っていたのか。
「祝福」を受けたことで「次の二千年へ踏み入るための準備が整った」とは、どういうことだったのか。
物語としては深界六層への鍵を手に入れ、冒険が進んでいるようではあるのですが、その裏に潜む謎が深まっていくばかりです。
というかどれだけ深い設定が練られているのか、より一層つくし卿の底が知れなくなったというか。
まさにアビスのよう。
というかどれだけ深い設定が練られているのか、より一層つくし卿の底が知れなくなったというか。
まさにアビスのよう。
うーん、ますますこれからの展開がさらに目が離せなくなってきました。
とりあえずまずは今回までの話がまとまった5巻の発売を全裸待機!!
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アンソロでもありますが巨人の盃も2000年ごとに生え変わるそうですよ
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カートリッジ技術により5-6層を行き来できたボンドルド卿はアビスの成り立ちについて(次の二千年周期など)深く理解していると思われる。
オリジナル・ボンドルド卿(の肉体)は命を響く石(ユアワース)になっているので、ミーティやプルシュカ他の連れて来られた子供たちにのみ(己の理想信念の為に)犠牲を強いているワケではなく、アビスの謎の解明の為に自他共に全てを捧げている。
ボンドルド卿は発狂した探窟家でも非情冷酷な人物でも無く、アビスの神秘を解き明かすという理念(殆ど信仰)に殉じた殉教者であり、今も現在進行形でゾアホリック・ボンドルド達がその教えを引き継ぎ殉じている。(ボンドルド教団とても呼ぶべき、オーゼの「神を信じない」と対応)
そういった自負があるからこそ、ボンドルド卿の敗北に終わった全力の捕縛戦闘を『喜び』と褒め称えたのだと思う。
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