「君の名は。Another Side:Earthbound」を読みました

いやーライブやらなんやらでバタバタしておりました。
ようやく一区切り。ということで。

「君の名は。」の外伝であるAnother Side:Earthboundも読み終えましたので予告通り感想をば。

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

posted with amazlet at 16.10.17

加納 新太
KADOKAWA/角川書店 (2016-07-30)
売り上げランキング: 3

たぶんこれで「君の名は。」に関するエントリは最後でしょう。
しかしまあ見事にドハマりしてしまいました。
まさか小説版も網羅して全部に感想記事を書くことになるとは。
今回の外伝も結局2日くらいで一気に読み終えてしまったし。

やはり売れる作品ってのはそれだけの熱量があるってことですな。

あ、ちなみにマンガ版には手を伸ばす予定はありません。

マンガレビューブログなのになぜ?と思うかもしれませんが、メディアミックス(特に映画原作もの)のコミカライズってなんか苦手で…
それはさておき早速感想行きます。

本編のモヤモヤを解消する外伝ではある…が…

外伝は全部で四章に別れており、それぞれ独立した話になっています。
まず第一章と第二章ですが、それぞれ糸守での瀧くんの生活と、瀧くん視点から見た三葉、そして妹の四葉から見た三葉が描かれます。
各話とも本編で不足がちだった瀧くんの心情の変化や、逆に主観的な視点の多かった三葉は第三者目線で見るとどういう娘なのかが描かれ、本編の補填として満足できるエピソードでした。

問題は第三章と第四章。

特にAmazonレビューなどを見てても反響が大きい第四章。

ここで語られるのは三葉の父、宮水俊樹が糸守に来てからの半生です。

三葉の父といえば映画の劇中ではあまり直接描かれるシーンは少なく、

  • 糸守町長である
  • しかも何やらキナ臭い
  • 三葉や一葉と仲が悪い
  • 宮水姓ではあるが一緒に住んではいない

程度にしか描かれていません。
もろもろの原因には三葉の母である二葉の死が絡んでいるであろうことがなんとなく示唆されるだけです。
この第四章では、それらを補填する内容がかなり細かく描かれており、その内容がずばり映画本編でも屈指のモヤモヤポイント
「なぜ町長は最後の場面で三葉の説得に応じたのか」

を解決するものとなっています。
そして読み終わった後、「ああ、そういうことだったのか!!」と一瞬カタルシスを感じたのち、思ったこと。

なぜこれを本編でやらないのか!!

例えるならフレンチのフルコースがなんか物足りなかったんだけど、帰りにお土産で渡されたソースが最高だったみたいな感覚。
そのソースをコース料理で最初から使えよ、みたいな。
正直言って映画本編で得たかったカタルシスをここでぶつけられてもなぁという気持ちで再びモヤモヤしてしまいました。

第三章の勅使河原克彦ことてっしーの話も同様です。
彼がなぜあんなに素直に三葉(の姿をした瀧くん)の荒唐無稽な作戦にあっさりのっかり、むしろノリノリだったのか。
彼の主観で語られるこの章でそのピースが埋まってくるのです。
(それぞれ話の核心には触れないようにしておきます。気になる人はぜひ読んでいただきたい)

結局、自分は何が気に入らなかったのか

瀧くんと三葉の話をメインで描こうと思うと、正直いって宮水父とてっしーの話なんて2時間しかない尺の中で描き切れないわけですよ。
その一方で、とにかくキャラの重要な動きに関する動機付けが(設定はあれど)ほとんど埋もれてしまっていたために本編だけだとモヤモヤしてしまう。

それを外伝で明かされて「こういうわけだったんですよ」と言われても、さっきのフレンチの例えじゃないけど結局物足りないわけで。

田舎のムラ社会に辟易する若者、反対に都会にない輝きをそんな田舎に見つける若者、そして宮水の伝統とその巫女の不思議な力、などなど。
多彩かつ重厚な物語構造を持ってはいるわけです。しかもすべて上質なストーリーとキャラクターとともに。
当然それらすべてを映画の中では描き切れないし、本当にそれが描き切れていればマジモンの大傑作なわけですよ。

だから、そういう意味では正直1クールのTVシリーズでやったほうがかえって描きたいものがすべて描けて良かったのではないかと個人的には思っています。
外伝的なエピソードをうまく盛り込んでいけば1話ごとの盛り上がりも作れそうだし。
そのうえでのあの劇場版であれば、きっと納得がいったのでしょうね。
うん、きっとこのあたりが自分の中での落としどころだっただろうというのがようやくたどり着いた結論です。

まあこういう細かい姑のようなグチグチをぶっ飛ばすぐらいの演出の(暴)力でもって映画自体は単品でも感動できるように作られているので、ある意味での大成功はしているわけですが。
あれですね、ナウシカが映画だけだと満足できないのに近い感覚ですかね。
うーんいやあ、ちがうな。ごめん今のやっぱなし(いろんな人に怒られそう)

とにかく最初から最後までだらだらと文句言いっぱなしでしたが、結局のところむっちゃ楽しんでるんだよね。
こんなにも色々と語りたくなる作品もなかなか少ないということで。

以上!!!

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中