幼馴染マスターの描く新しいヒロインは年上のお姉さん「猫のお寺の知恩さん」

近頃幼馴染マンガがアツい

幼馴染ってのはこう、なんというかいろいろとラブコメの中でも絶妙なんですよね。
小さいころからずっと一緒パターンの場合は、友人以上家族未満の関係から恋愛関係にシフトチェンジするさまが見ものだったり。
大きくなってから再会パターンでは「あれ、あいついつの間にこんなに(以下各自で補完)」という、昔とのギャップでドキドキする展開がおいしいんですよね?(誰に同意を求めてるんだ)

少年誌の中では常に少年サンデーが一番面白いと言い続けている私ですが、近頃の「天野めぐみはスキだらけ」「初恋ゾンビ」の躍進でサンデーのお家芸であるところの幼馴染ラブコメの復権が見えてきてわたしゃもう感涙ですよ。

これらの作品にはこれからも頑張っていただきたい!
毎週サンデーで読むのを楽しみにしています。
特に最近の初恋ゾンビの展開は実に素晴らしいので未読の方はぜひに。

「知恩さん」がアツい

さて、そのサンデーの兄貴分というか親戚のおじさんポジション、ビックコミックスピリッツで最近始まった「猫のお寺の知恩さん」もまた、アツい幼馴染マンガです。
先述したパターンでいうと「大きくなってから再会」パターンの幼馴染です。
物語はこの春から高校一年生となる源くん(15才)が、下宿先となる遠い親戚のお寺に引っ越すところから始まります。
小学校に上がる前に一時期預けられていたお寺ということですが、源くんの記憶はあまりに小さいときのことなので結構あやふや。
それでも親元から離れての新生活ということで、期待に満ちた雰囲気でお寺からのお迎えを待ちます。

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「カノジョとかできたりして。」
カノジョできるかなーという期待感がさすが15才。これぞ思春期。
世の中そんなに甘くねえぞ。
そして背後には何やらものすごい格好の人が原付に乗っていますが、この人こそが本作のヒロイン知恩(ちおん)さん(19才)
幼いころ預けられていた源くんと遊んでいた、お寺に住む幼馴染のお姉さんです。
今日から下宿する源くんを迎えに来ていました。

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知恩さん。美人。
まさかの美人さん登場に源くんもあっけにとられますが、かろうじて知恩さんの名前だけは覚えていた模様。
さすがに小さいころの記憶なので、知恩さんがどういう人だったかまでは覚えていなかったようです。
ですがそこは思春期少年。
もう幼馴染がどうとかではなく単純に美人のお姉さん興奮の模様。
お寺についた後、本堂にご挨拶のため案内されるのですが、もう知恩さんのことが気になって仕方ありません。

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めっちゃ見てる
高校一年生なんてその本性はサルです。
これから暮らそうとしているところにこんな美人のお姉さんがいたらもうそれしか頭に入りません。
間違いない。
ですがこのマンガの本質は決して美人のお姉さんと二人暮らしなことにあるわけではありません。
美人で幼馴染のお姉さんであることが非常に大事なのです。
幼馴染であることが非常に大事なのです(なので2回言います)
本堂での挨拶が終わった後下宿の案内をされますが、知恩さんはなんだか少しそっけない感じ。
源くんも知恩さんが昔どんな風だったかをあまり思い出せず、今の知恩さんともなかなか記憶が一致しません。

そして夕飯後、知恩さんからの一言

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このお寺、いわくつきなの・・・
男の子故その場はなんてことない顔をします。
しかしいざ床についてみると天井のシミがなんだか顔に見えてきたりして、昼のドキドキ感は全然別のドキドキへと変わっていきます。
そしてついに我慢できずにトイレへ向かうことに。

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ビビりまくり

源くんめっちゃビビりです。
顔がマジです。

いや、実際ね。
ただでさえ田舎のお寺なんて夜には不気味なのに、知恩さんから聞かされた話のせいでもうめっちゃビビってます。
そしてしまいには、後ろから聞こえる「ミシッ…ミシッ…」という音につい振り返ってしまい・・・
なんとその音の正体は・・・!?
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お化けの正体(ニッコリ)

とまあベタベタに知恩さんの悪ふざけでしたというのがこの話のオチなんですが、それまでのそっけなさからこの表情ですよ。
知恩さんとしてはどうも覚えてくれていなかったことが不服だったらしく、それに対するちょっとした意地悪だったのです。

何それ可愛すぎ。
つまるところ、知恩さんとしては源くんに久しぶりに会えるのを本当に楽しみにしていたわけですね。
そして同時に源くんは知恩ねーさんが幼いころはやんちゃな人だったことをちょっとずつ思い出していきます。
しかしながらこの構図は実にいい!
幼馴染力の高いお姉さんと、美人のお姉さんにドキドキする少年。
源くんとしては美人のお姉さんだっただけでなく、自分のことを心待ちにしていたお姉さんなわけですよ。
そしてその好意はちょっとずつちょっとずつ幼いころの記憶を紐解きながら現れてくるんです。
しかも二人暮らしなわけですよ。広々とした田舎のお寺に。
なぜ俺には幼馴染のお姉さんがいなかったんだ…

ちなみに単行本ではこの話におまけがついており、実際にトイレに向かった源くんを脅かすために待ち続けた知恩さんが描かれています。

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源くん待ち

えーもうめっちゃ可愛いじゃん。
「可愛い年上の幼馴染の素晴らしさ」がこのマンガにいっぱい詰まってます。

あふれるフェティシズム

さて本作の作者、オジロマコト先生といえば、前作の「富士山さんは思春期」もまた、幼馴染ものでした。

こちらは先述したパターンでいうと「小さいころから一緒」パターン。
なんということだ、この人幼馴染マイスターやで・・・!
この人の作品の見どころはゆっくりとした時間の中で描かれる人間関係だけでなく、その絵からあふれ出んばかりのフェティシズム。
「富士山さん」でもその色気の描き方には定評がありましたが、今回の「知恩さん」でも健在です。

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この尻である

着衣であるどころか色気のなさそうなデニムの後ろ姿をこの立体感と質感で描いてくるわけですよ。
しかも背景はお寺の中。
頭がどうにかなりそうだ(もうなってる)
オジロ先生は相当な変態に違いない。

おわりに

オジロ先生のマンガってセリフやモノローグがとても少なく、絵で勝負してくるタイプです。
なので知恩さんや源くんの表情一つ一つから読み取れるいろんな感情が味わい深く、「あぁこういう幼馴染がいたらなぁ」という感覚を呼び起されます。
先述したフェチにあふれた色気のある描き方も、源くんから見た知恩さんの姿だと思えば、なんとなく納得がいくものです。
いや、実際はオジロ先生の趣味なのかも知れませんが。
読者としてはどちらであったとしても大変有用(何に?)なので問題ありませんね。
さて、1巻の中ではもう一人のヒロインが登場します。
春から源くんと同じ高校に通うことになる「昼間陽子」ちゃん。

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陽子ちゃん

前作にはいなかったタイプのちょっとやんちゃなヒロインです。
1巻の時点ではまだ大きな絡みはありませんでしたが、この子もまたいい味を出してきています。

2巻からは高校生活も描かれ始めるようなので、これからどんな関係性を築いていくのかが大変楽しみです。
何しろ主人公とヒロインが二人そろえばそれはもう三角関係の始まりだろう?
前作では幼馴染の二人があっさり付き合い、中学生カップルのイチャコラを眺めるマンガだった(それはそれで大変良いものでしたが)ので、「知恩さん」ではこれから先まだまだ多くの展開が待っていそうですね。

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