昨年のマンガランキングに軒並みランクインした「ダンジョン飯」を筆頭に、最近は実にファンタジーが豊作だと思っています。
そういえば講談社のWebマンガサイト、モアイで最近始まった「とんがり帽子のアトリエ」は、まだ1話しか公開されていないものの、すでに各所で話題になり始めています。
これは確かに名作ファンタジーの予感がプンプンしておる。
これは確かに名作ファンタジーの予感がプンプンしておる。
そんな中、個人的に一番キているファンタジーマンガが、つくしあきひと先生の「メイドインアビス」です。
竹書房のWebコミック「まんがライフWIN」で月一更新で連載中。
現在単行本は4巻まで発売されており、Webでその続きが読めます。
http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/madeinabyss/
竹書房のWebコミック「まんがライフWIN」で月一更新で連載中。
現在単行本は4巻まで発売されており、Webでその続きが読めます。
http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/madeinabyss/
もういろんな意味でストライクもストライク。
ストラックアウトの9枚全部をいっぺんに撃ち抜かれたみたいに衝撃的なマンガでした。
あえてはまったポイントを挙げるとすれば
ストラックアウトの9枚全部をいっぺんに撃ち抜かれたみたいに衝撃的なマンガでした。
あえてはまったポイントを挙げるとすれば
- 背景含め描き込みと細部へのこだわりがすごい
- 世界設定が重厚
- キャラデザインが超かわいい
- ストーリーが実にえげつない
特にストーリーの容赦なさがマジですごい。
作中のセリフを借りるならば「実に度し難い」
なにしろこの可愛らしい絵柄です。
ファンシーなものを期待してしまいますが、その中身は「鋼の錬金術師」にも劣らない実にダークでハードなファンタジーです。
とりあえずまずは公式のあらすじをば。
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
あらすじ終わり。
読んだね?
そんなわけで最新話の話。
え、もっと作品そのものの紹介しろって?
そんなもんは大手のマンガレビューサイト行って読んでらっしゃい!!
ここから先ネタバレ注意!
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そんなわけで最新話の話。
え、もっと作品そのものの紹介しろって?
そんなもんは大手のマンガレビューサイト行って読んでらっしゃい!!
ここから先ネタバレ注意!
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さて、最新話。問題は俺たちのプルシュカですよ。

ボンドルドの娘、プルシュカ。かわいい。
こんなにもかわいいプルシュカですが、最近の話では一気に不穏なことになっています。
それが決定的になったのが最新話のひとつ前、35話でのこと。
ナナチによってボンドルドがアビスの呪いを克服している秘密、「カートリッジ」について明かされます。
その正体はなんと、人間を解体して詰めた呪いよけというあまりにおぞましいものでした。

カートリッジの正体
そしてこの瞬間、訓練された読者は思い出してしまいました。
4巻の最後でプルシュカがどうなっていたかを。
黎明卿の「紅を付けたものは全て破棄してください」という不穏なセリフと共に。

え、ちょ、やめて。これはつらい。
ここまで救いがないことがあってたまるかよ。

こんなにもかわいいプルシュカですが、最近の話では一気に不穏なことになっています。
それが決定的になったのが最新話のひとつ前、35話でのこと。
ナナチによってボンドルドがアビスの呪いを克服している秘密、「カートリッジ」について明かされます。
その正体はなんと、人間を解体して詰めた呪いよけというあまりにおぞましいものでした。

そしてこの瞬間、訓練された読者は思い出してしまいました。
4巻の最後でプルシュカがどうなっていたかを。
黎明卿の「紅を付けたものは全て破棄してください」という不穏なセリフと共に。

え、ちょ、やめて。これはつらい。
ここまで救いがないことがあってたまるかよ。
そんな光景があったことを知らない3人は、果敢にプルシュカを取り戻すべくボンドルドに挑みます。
しかし件の「カートリッジ」をフル装備したボンドルドは全くひるみません。
残酷にも使い終わった「カートリッジ」を排出しながら、パワーアップしたレグに応戦していきます。
このときにその「カートリッジ」となってしまった子の名前を毎回呼ぶのが本当に不気味。
そして戦いながら強烈な上昇負荷を受けるも、「呪い」をよけ続けたボンドルドはカートリッジを大量に排出します。
そして最後に排出されたカードリッジに対し、ボンドルドは一言その名を呼ぶのです。

メャアアアーー!!!
メイニャじゃなくても鳴くわ!いや泣くわ!!
そして最後に排出されたカードリッジに対し、ボンドルドは一言その名を呼ぶのです。

メャアアアーー!!!
メイニャじゃなくても鳴くわ!いや泣くわ!!
ここまで少しずつ不穏な空気を出しつつ、でも黎明卿自身に「ご安心ください。プルシュカは今は眠っています。きちんと開放しますよ」なんて言わせておいてのこの仕打ち。
なにもご安心できんわ!
あぁもう、月末の更新が気になってしょうがない!
なにもご安心できんわ!
あぁもう、月末の更新が気になってしょうがない!
このマンガ、実に先が読めなくて毎回の更新が本当に楽しみなんです。
なんというか、この容赦なさがもうドツボで。
それもまた、しっかりとした世界観と高い画力、なにより骨太の王道ストーリーに支えられた面白さとナナチの可愛さあってこそ。
つくし卿、今月はちゃんと月末更新お願いします!マジで!楽しみにしてますから!
なんというか、この容赦なさがもうドツボで。
それもまた、しっかりとした世界観と高い画力、なにより骨太の王道ストーリーに支えられた面白さとナナチの可愛さあってこそ。
つくし卿、今月はちゃんと月末更新お願いします!マジで!楽しみにしてますから!
でもね、それよりもなによりも。
今回のシリーズで残虐の限りを尽くしているボンドルド。
すこしずつ明らかになってきた彼の秘密ですが、たったひとつ。
おそらく永久に明かされないであろう、しかし非常に大きい疑問がひとつ残っています。
俺は彼に、どうしてもこれだけは問いただしたいんだ。

パパ棒ってなんだよ黎明卿!!!!!
今回のシリーズで残虐の限りを尽くしているボンドルド。
すこしずつ明らかになってきた彼の秘密ですが、たったひとつ。
おそらく永久に明かされないであろう、しかし非常に大きい疑問がひとつ残っています。
俺は彼に、どうしてもこれだけは問いただしたいんだ。

パパ棒ってなんだよ黎明卿!!!!!
記述者様
いちアビス好きです。
サイト、楽しく見させていただいています。
今気になっているのが、
・白笛(命を響く石)の成り立ちについて
・祝福について
・プルシュカがもたらしたモノについて
→個人的には、プルシュカはボンドルドに祝福をもたらし、同時に、リコの命を響く石になったのではないかと思っています(プルシュカは両人に深い思いがあったので)
・パパ棒について
→物語の本質には絡まない気がしますが、プルシュカの愛着を増すための「手段」として利用したとか(原作者さんなら考えそう)
これからも楽しみにしています。
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